ふりかえりのグランドルール

タンバリンの松尾です。 先日行われました “Scrum Boot Camp OSAKA” というイベントにて、ワークショップ講師という形で参加してきました。

Scrum Boot Camp OSAKAって?

“Scrum Boot Camp OSAKA” は、スクラム道関西というコミュニティが中心になって行っているイベントです。アジャイルスクラム開発の初学者を対象に、ワークショップ主体で 丸1日かけて学ぼうという内容になっています。私も2年ほど前に、いち参加者として学ばせてもらったのですが大変ためになりまして、今回は運営スタッフ側として関わらせていただきました。

scrumdo-kansai.connpass.com

イベントの内容自体は(ネタバレになってしまうところもあるので)詳しくは触れません、私は「ふりかえり(レトロスペクティブ)」について講師を担当させていただきました。そこで話題に出した「グランドルール」について、このブログでも紹介させていただければと思います。

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弊社での、あるふりかえりMTGの様子です

ふりかえりのグランドルール

ミーティングなどで安心して意見を出し合うためには、場の最低限のルールが共有されていたほうがスムーズです。こういう姿勢で臨みましょうとか、こういった行動は慎みましょうとか。これを「グランドルール」と呼んでいます。

先のイベントでは、ふりかえり(レトロスペクティブ)で使うグランドルールとして、参考までにこんな例を紹介させていただきました。*1

  1. 積極的に話し、参加する
  2. PC や スマホは原則閉じる
  3. 発言をさえぎらない / 1人で話しすぎない
  4. 原因追求はしても、個人の責任追求は不要
  5. 「誰か vs 誰か」ではなく、「チーム vs 問題」の構図を意識する
  6. 自己弁護もナシで OK よ
  7. 発言を外に持ち出さない

実際にあるチームで使ったことのあるグランドルールです。内容はまあ、そのまんまですが補足しますと、

  1. せっかく時間取って参加するんだから積極的に関わろうね
  2. みんなが発言できる雰囲気になるように気をつけよう
  3. 個人の責任追及をしたいわけではなく、チームの課題として考えよう
  4. この場の発言はこの場限りにしよう、ヨソで「あいつ、ふりかえりであんなこと言うとったで〜」とかはナシな

という感じです。正直、ひとつひとつのルールは難しいものではありません。ただ「最初の時点からみんなで意識合わせできているかどうか」というところがポイントになります。これによって、参加者の発言のしやすさが変わってきます。

(もちろんこの例はあくまで参考なんで、どういったグランドルールが良いかはチーム状況などによって異なってくるかと思います。)

最優先条項

また、「ふりかえり最優先条項」というものも紹介させていただきました。以下は書籍「アジャイルサムライ」からの引用です。*2

ふりかえり最優先条項 どんな問題が出てきたとしても、私たちは次のことを納得し、それを心から信じます。チームメンバーそれぞれは、その当時わかっていたこと、備えていた自分自身のスキルと能力、手に入れることのできたリソース、そして現場の状況に応じて、自分の力が及ぶ限りの全力を尽くしたのです。

これ好きなんです。 ここの部分を疑いながらふりかえりを行っても、なかなか建設的な議論には至りませんので、最初にみんなに意識してもらえると良いんじゃないかなと思います。

いわゆる心理的安全性にもつながる

これらのグランドルールは、よくいわれる「心理的安全性」にもつながってくるものです。活発な発言をみんなから引き出すために、「場を安全にする」ということをファシリテートの際には意識できればと思っています。グランドルールはその一つです。 理想としては、このグランドルール自体をチームで決めていけるとよいですね。

*1:書籍「これだけ!KPT」で紹介されているものをベースにしています。

*2:アジャイルサムライも、“Project Retrospectives” (Norman Kerth) からの引用とのことです。